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東海地震で浜岡原発は壊れる(´・ω・`)?
議論部分抽出
1 名前:M7.74 :2006/01/19(木) 12:28:54.64 ID:Eexn0mmt
東海地震で1300ガルくらいの揺れが予想されているのに
浜岡原発は600ガルしか耐えないと聞きました。
本当のところ、どのくらい危ないですか?
地震板のみなさんの意見を聞きたいです。

2 名前:M7.74 :2006/01/19(木) 12:30:34.55 ID:Vs5sONXF
姉歯が絡んでなければダイジョブでない?

3 名前:M7.74 :2006/01/19(木) 12:38:44.75 ID:j0qcBa5o
だいじょうぶであるはずないに1票


4 名前:M7.74 :2006/01/19(木) 12:44:50.15 ID:JKe9KqhX
>>1
( ・ω・ )<たぶん 大変な事になるだろうね。

5 名前:M7.74 :2006/01/19(木) 12:53:16.29 ID:nuAmgIrR
そもそも0.8秒の周期の部分で、東海地震の揺れは浜岡原発のS2を上回ってる。
絶望的。

7 名前:sage :2006/01/19(木) 14:45:46.70 ID:KdLzqJC4
揺れよりも津波でしょ〜
汚染物質が駿河湾へ どばーっとね。

10 名前:クルーソー ◆1RBseismic :2006/01/19(木) 17:40:18.35 ID:X9Iit/Ku
>>1
適当な東海地震モデル10個くらいで
ハイブリッド合成法による東海地震の強震動予測をやって、
それで計算された地震動全てを上回れば一応安全と言えるかな…。

個人的にはかなり厳しいと思いますけど。

# あと、原発のは基盤における耐震数値なので、
 地表の地震動と同列に比較するのは間違いです。
 その600Gal、1300Galは同じように比較できません。

12 名前:M7.74 :2006/01/19(木) 19:11:21.75 ID:pMt4qFk7
原発、どこも海の近くだよね?    

国内の地震とその津波+海外からの津波に対する備えがないとね

17 名前:M7.74 :2006/01/20(金) 03:17:47.87 ID:woJfCoNB
だいじょうぶだぁに1票

18 名前:M7.74 :2006/01/20(金) 07:40:42.36 ID:YtWcwYah
>>10
壊れるかもしれないって事ですか?

19 名前:M7.74 :2006/01/20(金) 11:21:03.31 ID:sXSMKUmV
もし地震で爆発でもしたらどの辺りまで入れなくなるんだろ…。

20 名前:M7.74 :2006/01/20(金) 23:24:22.06 ID:5pYfIonJ
どこをどうすりゃ「爆発」するのか教えて!

21 名前:M7.74 :2006/01/21(土) 00:01:22.32 ID:n+Lrp43n
>>20
環境電力板の質問スレを活用すべし。

>>10
そこまで言われると怖いな。

24 名前:M7.74 :2006/01/21(土) 17:41:18.75 ID:3ix1F5So
http://www.fpcj.jp/j/mres/briefingreport/bfr_49.html

に、「日本の地震研究」と言うタイトルで、北海道大学大学院理学研究科教授 島村 英紀さんが、2003年9月24日に行った公演の記録があります。

以下、その中で、重要と思われる部分を抜粋。

3.浜岡原発の危険性について。「1・2号機は450ガルまで、後から作った3・4号機は少し強くしたのですが、
それでも一部の機器だけが600ガルで、たとえば非常用炉心冷却装置という大事な装置は、相変わらず450ガルまで耐える設計しかされていないことになっ ています。

 ところが、最近の地震はもっと大きな加速度を記録しているのです。たとえば2000年に起きた鳥取県西部地震では、
震源から8kmも離れた所で、しかも岩盤上(ベッドロック上)で575ガルを記録しています。
これは最近、各地で地下の岩盤上に地震計が置かれるようになって初めて分かってきたことです。
一般に地表の方が揺れが大きいので、ここでも地表はもっと揺れたのですが、いずれにせよ、575というのが450よりずっと大きいことは確かで、
こういった例が出てきたのはかなり問題ではないかと多くの地震学者は考え始めています。 」

つまり、原発は岩盤上に作ってあるから、普通に報道される地表面の揺れより揺れが小さいので安全だ、と言うのは現実的でなかったということだ。



25 名前:通りすがり :2006/01/21(土) 23:16:48.95 ID:mD1zoVxf
ガルでは(多分)判らん

振動による破壊よりも変位が心配。

原子炉建屋とタービン建屋の間がずれたら「ゆっくり」でも危険。
給水施設も同様。

加速度を力に読み替える人もいるけれど、単純な力であれば1G程度では
壊れ無いと思う。

地震動は力より、振動であるということに意味があると思う。

過去に女川原発で地震時に中性子が増えて止まったことがある。
中性子が増えたということは、熱出力も増えた(部分的かもしれんけど)はずで、
BWRは振動に弱いのかと思う。


26 名前:M7.74 :2006/01/22(日) 22:02:48.55 ID:Cx70mtJC
>>24
新潟県中越地震では、長岡の岩盤で800galが出た

27 名前:M7.74 :2006/01/22(日) 22:16:57.94 ID:8QMdf3JE
・・・・・。
http://www.stop-hamaoka.com/

28 名前:M7.74 :2006/01/23(月) 12:44:39.37 ID:l4zPhQli
>>27
そのサイトは間違いだらけ。そもそも地震の事をよく分かってないと思われ。

東海地震(おそらく中央防災会議想定モデル)で浜岡の揺れは岩板上で400ガルくらいだったはず。。

29 名前:28 :2006/01/23(月) 13:13:47.32 ID:l4zPhQli
>>28の最後は>24

30 名前:通りすがり :2006/01/23(月) 23:53:16.92 ID:GIzFZRVy

>>28

>そのサイトは間違いだらけ。そもそも地震の事をよく分かってないと思われ。

これを(仮に)正しいとしよう。

東海地震に関する知見ではトップを争う茂木先生や石橋先生が警鐘を
鳴らしたのに呼応して、地震にはもともと詳しくない庶民が勉強しなが
らサイトを立ち上げている、と考えられる。侠気である。

中途半端な知識を持っている御用学者は何をする?

安全神話を振りまいて、お国の為になるとでも思っているのか。

あなたに知識があり、かつ、そのサイトが正しくないのであれば、
正しくない点を指摘すべし。イメージを語るな。

33 名前:クルーソー ◆1RBseismic :2006/01/24(火) 00:30:21.34 ID:c2xZij7r ?
>>30
>28さんではないですが、いくつか間違いを指摘します。

ttp://www.stop-hamaoka.com/kaisetsu-2.html

1.>>静岡県内陸〜紀伊半島沖〜四国沖にかけて、フィリピン海プレートが、
  >>毎年4cmの速さで、日本列島の下へ沈みこんでいます。
指摘するほどではないですけど、ちょっとモデルが古いかもです。

2.>>1854年の安政東海地震の揺れが450ガルだったとし、また、マグニ
  >>チュード8.5の地震が限界地震で、それによる最大の揺れは600ガルとしています。
  >>しかし、神戸では800ガル以上の揺れを記録しています。
  >>1994年ノースリッジ地震のときシルマーでは、約900ガルを記録しています。
基盤と地表の地震動を混同しています。
工学的基盤における地震動は地表のそれよりもかなり弱いものとなります。

3.ブログからリンクされていた↓について
  ttp://www.janjan.jp/living/0512/0512050999/1.php

>>表1 気象庁震度階級と加速度
震度には、地動最大速度と地動最大加速度の積が対応します。(※1
なので、加速度だけの表は大雑把な目安にしかなりません。

>>以降は震度内で加速度を比例配分して、震度を少数点以下1桁まで計算して見る。
震度には指数対数が使われているため、比例配分するのは間違いです。

>>5+(150−80)/(250−80)=5.4となり震度5弱である(小数点以下2桁を 四捨五入)。
震度は、最終的には計測震度で割りふられます。この値が5.4である事と、
震度5弱であることは無関係です。http://www.kishou.go.jp/know/shindo/keisoku.html

※1
I instrを計測震度 logの底を10 PGAを地動最大加速度(Peak Ground Acceleration)
PGVを地動最大速度(Peak Ground Velocity)として、震度とPGA、PGVの関係は
I instr = log (PGA×PGV) + 1.7
# 震度がこのようにして決定されるわけではありません。
 省きすぎ感があるんで、正確には↓参照です
 http://www.kyoshin.bosai.go.jp/k-net/gk/publication/1/I-8.3.1.html

35 名前: ◆1RBseismic :2006/01/24(火) 00:51:54.66 ID:c2xZij7r ?
>>28
それは簡便法で、距離減衰式によって計算されたものではないですか?
震源域真上の地震動は、アスペリティや断層破壊が進む方向などが
大きく係ってくるため、距離減衰式による簡便法では評価できない要素が多くあります。
加えて、海側から破壊する場合、浜岡は破壊方向先(フォワードディレクティビティ)にあたるため
それが考慮される詳細法ではかなり大きな地震動になることが予想されます。

発電所がどの程度の被害を受けるかはわかりません。

36 名前:通りすがり :2006/01/24(火) 07:09:19.89 ID:mq3MhtUO
>>33

私もそのサイトの関係者ではないのですが、折角なので、もう少し
膨らむように返信してみます。プロの方のようですので、ご無礼
御寛恕を。

1. 現在はこのようなモデルは否定されているのでしょうか。それとも
もっとモデルが詳細になっているという意味でしょうか。

例えば、「地球は丸い」という説明があります。これは「赤道の方が膨らん
でいる」という意味では正しくないのですが、概説としては正しいと思いま
すがいかがでしょうか。

2. 地表の地震動は「一般に」岩盤の地震動よりも大きくなるという理解を
しています。

それでは、以下は純粋に質問ですが、岩盤の地震動は「必ず」地表の地震動
より数倍小さいのでしょうか。あるいは、岩盤で1000gal程度の加速度を観測
することは考えられないのでしょうか。

3. 震度と加速度の件は単純に「昔の知識」でよろしいですね。
古い理科年表を紐解くと震度と加速度が一つの表にまとめられています。
改定は1996年ですね。

以下は、余談です。ご紹介いただいたいた気象庁のページは大変為に
なりましたが、中の説明に「加速度と速度の中間」という表現があり、
戸惑っています。当方物理は大学で勉強しましたが、加速度と速度の
中間とはなにものであるか皆目見当も付きません。地震屋さんは物理屋
と違う意味で加速度と速度を使うのでしょうか。(^^;

38 名前:クルーソー ◆1RBseismic :2006/01/24(火) 21:25:27.77 ID:5Dei46it ?
>>36
>>33は文章が雑すぎました。ごめんなさい。

1.
モデルが詳細になったり、一部ですが修正されている、ということです。

南海地震-東海地震の震源域である南海トラフにおける、太平洋側のフィリピン海プレートと
日本列島側のアムールプレート(旧モデルでユーラシアプレートの一部とされていたもの)
の相対運動速度(沈み込む速度)については、
最近になって相対運動速度を大幅に上方修正するモデルが複数出されています。

例えば2001年に「フィリピン海プレートが南海トラフで日本列島の下に
6-7cm/年で沈み込む」というモデルが出されています。
http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/seno/Papers/seismo.plate.pdf
また、プレートの分布についても、北米プレート、ユーラシアプレートは
日本列島付近に達していないとする説が有力になっています。

旧モデル
http://www.hinet.bosai.go.jp/about_earthquake/PNG/fig4.9.png
2003年のモデル
http://element.ess.ucla.edu/publications/2003_PB2002/Figure_01.gif

2.
・岩盤の地震動は「必ず」地表の地震動より数倍小さいのでしょうか。
いえ、かえって地表の方が大きく揺れる事もあったりします(・∀・)
ですが普通、地表付近のほうが地面がやわらかく、揺れの強さは1-2.5倍くらいになる場合が多いです。

・あるいは、岩盤で1000gal程度の加速度を観測することは考えられないのでしょうか。
考えられますし、現にあったでしょうけど、そういう強震記録は今のところなくて
新潟県中越地震でKik-netが記録した818.5Gal(たぶん)が最大だと思います。

3.
・古い理科年表を紐解くと震度と加速度が一つの表にまとめられています。
震度は速度と加速度の積が対応しますから、どちらか一方だけを示しても
おおまかな目安にしかならないんです。
500Galで震度7の時もあれば、1000Galで震度7になる場合もあります。

・地震屋さんは物理屋と違う意味で加速度と速度を使うのでしょうか。
加速度っていうのは、地動最大加速度(PGA)、要するに地表面の加速度や、
速度は地動最大速度(PGV)、地表面の速度です。
物理で扱うのとおなじように1Gal=1cm/s²
1Kine=1cm/sになっています(・∀・)

・加速度と速度の中間
PGA、PGVの積cm²/s³になります…。
 # PGA、PGVはPeak Ground (Acceleration/Velocity) の略

☆参考に
強震動総合 http://live22x.2ch.net/test/read.cgi/eq/1134145493/
地震の基礎 http://live22x.2ch.net/test/read.cgi/eq/1134145493/54
前の質問スレのGoogleキャッシュ(URL圧縮ページを経由) http://qrl.jp/?219603
現行質問スレhttp://live22x.2ch.net/test/read.cgi/eq/1137345362/

39 名前: ◆1RBseismic :2006/01/24(火) 22:02:47.96 ID:5Dei46it ?

http://element.ess.ucla.edu/publications/2003_PB2002/Figure_01.gif
↑について補足です。

 OK…オホーツクプレート    PS…フィリピン海プレート
 YA…揚子江プレート      MA…マリアナプレート
 AM…アムールプレート    .ON…沖縄プレート

41 名前:通りすがり :2006/01/24(火) 23:50:19.90 ID:t9W3GTxi
>>38
ありがとうございます。

特に、図に対するリンク、大変ありがたく思います。図は探すのが
難しいので、やはり、日常的に触れている人には絶対的にかないま
せん。

1. 「旧モデル」はHi-netで、「現役の説明」ですね。公共機関で
公開されている地震の基礎知識を超え、教育機関にしか無い情報を市
民記者に求めるのは酷という感じがします。

また、余りに最先端であると、理論のブレも大きいので、ある程度の
期間が過ぎてから一般利用をする方が順当であるという気もします。
いかがでしょうか。

2. 期待通りの回答です。ありがとうございます。これはそのまま
原発の耐震設計の「宣伝」に対する批判に使用できると思います。

宣伝では、岩盤上では大きな加速度にならない為安全という内容が
しばしば使用されます。

「一般に岩盤上では地上より小さな地震動となるが」という前振りを
した上で、「原子力発電所や、ダムのような極めて高度の安全性が要
求される建造物の安全性を議論する場合、岩盤上で大きな地震動があ
りえる事を忘れてはならない」といったあたりが妥当な表現でしょうか。

3. 現在の震度が加速度で決まるわけでは無い事は承知しています。
逆に、「加速度が設計値以内だから耐震性は万全」という原子力発電
所の安全宣伝に、憤りを感じています。

過去の教科書に震度と加速度の関連が書かれていたために、現在も流
布している。と、理解しています。インターネット上にも公共団体の
WEBにもかなり氾濫しています。

さて、JANJANの元記事を加速度ではなく、「震度計」のフィルタを前
提に展開すると面白い記事になるかもしれません。

余談:加速度と速度を余談にしたのは、おろらく、元記事の著者の方
が不用意にご自分の感覚である「中間」という表現を使用しているの
が面白かったからで、他意はありません。ご容赦。

気象庁の記事にも、そういう面白い「間違い」があります。原発反対
の記事の間違いも、暖かい目で訂正していただけるとありがたいと思
います。

取り急ぎ、以上です。

もともと「通りすがり」ですので、いつも居るとは限りませんが、
宜しくお願いします。

47 名前: ◆1RBseismic :2006/01/25(水) 01:45:49.08 ID:q3+owJfj ?
>>41
こちらこそ宜しくお願いします。
# 私は単に地震が好きなだけで、地震学1とかをやったわけじゃないですけど。

1.
>>余りに最先端であると、理論のブレも大きいので、ある程度の
>>期間が過ぎてから一般利用をする方が順当であるという気もします。
そうですね。

ちょっと話がそれてしまいますが、原発のような重要な建造物の耐震性の評価は、
それこそ最先端の地震学で日々更新され続けなければいけないと思います。

例えば以前、原発に影響を及ぼすような地震、例えば東海地震や
活断層による大地震などの揺れは距離減衰式で決められていましたが、
今では震源断層近傍の揺れを距離減衰式で予測することは全くできないとわかっています。

距離減衰式っていうのは、マグニチュードと震源断層からの距離で揺れを決めてしまうんですね。
何ガル、何カイン、震度いくつ、というように。
これは、震源断層から離れている地域に限って有効に使えるんです。

しかしこれを震源断層のそばに適用して
震源断層近傍の揺れをマグニチュードだけを用いて評価すると、重要な事を欠落してしまいます。
断層が破壊していく過程で、その瞬間瞬間に地震波(の素元波)が放出されて、
そのそれぞれがどのくらいの強さであって、どのように干渉して…というような事です。
震源断層近傍の烈震、激震はこれで決まるんです。
波の干渉ですから、断層が破壊していく方向の先(フォワードディレクティビティ)には、
地震波のドップラー効果なんてのも起こります。これをわざわざディレクティビティ効果って言うんですが、
その方向に行く地震波は周期が短く、非常に振幅が大きくなるんですね。
(短周期地震波は剛構造の原発がかなり苦手とする地震波)

また、いくつもの波が重ね合わさる事によって大振幅、1-2秒周期の「キラーパルス」という波
ができたりもします。兵庫県南部地震で震度7を記録した地域はこれが2回くらい通っているんです。

…今の段階では、こういった事を評価に入れる詳細法(ハイブリッド合成法)
を用いた強震動予測が一番的確だと考えられていますが、
東海地震複数のモデルについて、詳細法を用いた強震動予測はまだ行われていません。
この手法で予測された地震動が原発の耐震数値を上回ることが危惧されています。(脱線長すぎ)

3.
・「加速度が設計値以内だから耐震性は万全」という原子力発電所の安全宣伝

しかし、原発の耐震評価もそれなりに厳密になされているはずです。
(これが地震学の先端と離れつつあったら…?とは思うけど)
地震の揺れの評価で重要なのは、速度、震度、加速度よりも、波形そのものです。
その波形を、周期ごとの強さに分けたフーリエスペクトルにしたり、
あるいは加速度応答スペクトルにしたり、他にもいろいろ検討され、
「450ガル」、「600ガル」というようなのは簡単にして書いているだけだと思います。

フーリエスペクトルと加速度応答スペクトル
http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/kyoshin/kaisetsu/outou.htm


50 名前:M7.74 :2006/01/25(水) 11:52:07.88 ID:j+6khG7x
東海地震は南西から始まって北東にいくから浜岡のほうにドップラー効果が働くわけか。

51 名前:M7.74 :2006/01/26(木) 00:39:49.06 ID:yZ69Rbt2
要するに、きちんと耐震性に対するゆれの強さを再評価しなければいけないということですか

53 名前:M7.74 :2006/01/26(木) 11:54:43.95 ID:20+U1wkW
5 M7.74 sage 2006/01/19(木) 12:53:16.29 ID:nuAmgIrR
  そもそも0.8秒の周期の部分で、東海地震の揺れは浜岡原発のS2を上回ってる。

↑これが気になる件

56 名前:M7.74 :2006/01/26(木) 23:10:01.09 ID:LFVRlM3a
壊れる可能性とかいうのよりも,ここは地震板だから耐震性を語りたい.
いままでのレスである程度はイメージできたんだけど,
他に厄介な用語とかもあるから解説して欲しい.

57 名前:電力板住人 :2006/01/27(金) 01:03:57.21 ID:hd6il177
地震板の見解、参考になりますた。どうも
(地震板は中立的な議論ができていいなあ・・・・

58 名前:M7.74 :2006/01/27(金) 01:28:12.01 ID:qPgE5FgM
>解説して欲しい
ですか・・・はぁ 

59 名前:M7.74 :2006/01/27(金) 16:39:12.85 ID:rUDb3WTI
>>53
>>そもそも0.8秒の周期の部分で、東海地震の揺れは浜岡原発のS2を上回ってる。

これは事実。
だけど、0,8秒というのは原発の固有周期に当たらないため問題ない。
基本的なこと。中電もそう説明している。

60 名前:M7.74 :2006/01/27(金) 19:50:09.93 ID:a91dAO23
浜岡原子力発電所1・2号機の停止期間の延長について

平成18年1月27日
中部電力株式会社

 浜岡原子力発電所1・2号機は、現在実施中の定期点検で、
炉心シュラウド取替工事および耐震裕度向上工事を実施することとしています。
(平成16年9月17日、平成17年1月28日 公表済み)

 現在、耐震裕度向上工事における目標地震動
(岩盤上における地震の揺れで約1,000ガル)での評価
および改造設計を進めていますが、1・2号機は3〜5号機に比べ
工事規模が大きいこと、および1・2号機共用排気筒建替えに伴う
屋外施設の改造設計が必要なことから、工事着手時期が遅れる見通しです。

 このため、平成20年3月までの予定としていた1・2号機の停止期間を
平成23年3月まで延長します。

以上

http://www.chuden.co.jp/corpo/publicity/press2006/0127_2.html



61 名前: ◆1RBseismic :2006/01/27(金) 21:04:45.00 ID:GcskpvQL ?
>>59
地震の時、最初の揺れで壁や柱がダメージを受けて強度が落ちたり、
それがなくてもただ揺れを受けるだけで
固有周期は長周期に遷移します。

例えば、兵庫県南部地震で周期1秒の地震波を受けて倒壊
した木造家屋(平屋)の固有周期はおよそ0.2秒くらいです。
強い揺れを受けた事によりその固有周期が1.0秒くらいまで遷移して、
この周期帯の地震動を受けて倒壊に至ったんですね。

ですから、原子炉建物の固有周期が0.1-0.5秒であることを
そのまま地震の時にあてはめる事はできず、
これをもって「0.8秒の周期帯の地震動は固有周期を
外れているから問題ない」とするのは間違いです。
長周期に遷移することを考慮しなければいけません。

62 名前:M7.74 :2006/01/28(土) 01:24:35.95 ID:rBnqrimx
http://www.chuden.co.jp/corpo/publicity/press2003/images/pre0708_01_7.gif
http://www.chuden.co.jp/corpo/publicity/press2003/0708_2.html
>S1及びS2による揺れを上回っている部分については、原子力発電所の
>安全上重要な施設はこの周期では共振しないため耐震安全上問題ありません。

゛共振する周期゛が固有周期でFA?

63 名前:通りすがり :2006/01/28(土) 03:06:24.70 ID:aqtakc1q
>>47

すみません。間が空いてしまいました。

「ディレクティビティ効果」「キラーパルス」は初見です。大変勉強になります。

補足になりますが、応答スペクトルは原子力発電所の場合、(土木用とは別の)
原発専用の「大崎スペクトル」を使用します。また模擬地震動を使用して、時刻暦の
解析もしているはずです。

で、続きです。
>しかし、原発の耐震評価もそれなりに厳密になされているはずです。

原子力発電所の場合、予算もあるでしょうし、専門家も揃っているので、
現在の耐震工学の最先端を利用して欲しいのですが、商売ですから、国
の基準を通る最小限で良いと思っているかもしれません。

国の基準に関する問題と浜岡原発に関する資料は

http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/seminar/No95/ishibashi031212.pdf

このあたりでしょうか。神戸大学の石橋克彦先生の資料ですね。

さて、国の基準はどうあれ、現場の技術者の方はプロのプライドに掛けて最
先端の地震学と耐震工学を適用している、と、仮定します。

では「十分であるか」という問いに答えることが現在の地震学に可能でしょう
か。地震学の理学としての価値は疑いようもありません。しかし例えば、東海
地震と同程度の規模の地震を近接した岩盤上の強震計で計測した例がどのくら
いあるでしょう。観測事例に乏しければ、あまり実用性があるとは思えません。
(繰り返しますが、理学としての価値とは別問題です。)

現在の地震学の「予測」の能力は、例えば、濃尾地震の際の根尾谷断層の様
な例外的な事象が事前に分かる訳では無いけれども、大体地震が発生しそう
な場所は分かるし大体の地震の大きさも予測できる。というところでしょう。

大きさは、例えば400galと予測された地震が、実際に地震が起きた際に
800galになっても200galでも、地震学者はそれほど驚かないでしょう。

原子力発電所が壊れるとしたら、そのような例外的な事象の為だと予想しま
す。そして、地震が発生しそうな場所はわかるのだから、わざわざそんな場
所に建てる事は無かろうに、というのが正直な感想です。


64 名前:M7.74 :2006/01/28(土) 09:41:33.04 ID:LNlH3OB3
1と2号機は地震からなんとかなりそうなのかな…

65 名前:M7.74 :2006/01/29(日) 05:39:13.12 ID:AT4Wg9+i
建設的な議論がされていると聞いて地球科学板から飛んできました。
(0・∀・)ワクワクテカテカ

67 名前:M7.74 :2006/01/29(日) 10:01:24.89 ID:6/tAOP6g
よくわからない・・・>>62が間違ってるってとこだけは何とか理解した・・・
ムズカシス(;´・ω・`)

69 名前:M7.74 :2006/01/29(日) 11:33:22.14 ID:khpnOpKO
大地震に係わる人災について

・建築関連:現在ドミノ的に真相が明らかになりつつある。
・原発関係:今後話題にしてかなければならない。

71 名前: ◆1RBseismic :2006/01/29(日) 18:00:56.25 ID:tc+K3SU9 ?
>>63
>>大きさは、例えば400galと予測された地震が、実際に地震が起きた際に
>> 800galになっても200galでも、地震学者はそれほど驚かないでしょう。

1995年兵庫県南部地震以降の頃はまだしも、
今はすでにその域を脱しているのではないでしょうか。

どのような場合、このように強震動予測から外れるかと考えると、
それはすなわち、断層破壊の規模や破壊過程が異なるからにほかなりません。
同じ想定東海地震という地震にしても、
震源が海のほうにあるか、浜岡原発の直下にあるかで浜岡の揺れは
大きく異なります。(単純に考えると、浜岡がフォワードディレクティビティ
となる前者のほうが揺れは大きいですね)
# アスペリティ(固着域)から破壊が始まる事は少なく、
 東海地震アスペリティの少ない海側から破壊すると考えられています。

修正震源域による東海地震の震度予測
http://www.cive.gifu-u.ac.jp/lab/ed2/tokai_earthquake/

陸側から破壊する場合、海側から破壊する場合について、
そのどこから破壊するのか、あるいは東南海地震と連動するケースはどうなのか、
こういった震源域、震源、破壊方向、アスペリティ等を設定した複数のモデルに加え、
さらに細かい震源特性を評価に加えた強震動予測にはかなりの精度があります。

ですが、モデルはあくまで地震を単純化したものであって、
実際の地震とは異なりますから(ここで計算された地震動とのずれが出る)
できるだけ大量の、考えられる限りのケースを計算することが必要です。

----------
地震ハザードステーション(詳細法の強震動予測が掲載されています)
http://www.j-shis.bosai.go.jp/

東南海・東海同時発生の強震動シミュレーション(動画あり)
http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/furumura/tokai.htm
1995年兵庫県南部地震と震災の帯(動画でキラーパルスがわかる)
http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/furumura/kobe.htm

73 名前: ◆1RBseismic :2006/01/29(日) 22:07:34.83 ID:tc+K3SU9 ?
>>71一部訂正

誤:兵庫県南部地震以降の頃
正:兵庫県南部地震の頃

追加
>>63
>>東海地震と同程度の規模の地震を近接した岩盤上の強震計で計測した例がどのくら
>>いあるでしょう。観測事例に乏しければ、あまり実用性があるとは思えません。
こういった場合は、小断層を何百枚か並べて、それぞれの断層が出す地震波を合成すれば
十分有効に想定できる思いますよ。

75 名前:M7.74 :2006/01/29(日) 23:19:12.04 ID:1i/Gv6ML
>>73
三河地震のシミュレーションきぼんぬ。
できればマグニチュード6・8と7・2両方お願い

77 名前:M7.74 :2006/01/30(月) 00:12:03.68 ID:wHKoHd4T
何この勉強になるスレ。

79 名前:コッチ=ミルナ@ニュー速 ◆9dYLE8z3D6 :2006/01/30(月) 06:34:03.74 ID:mh+eQc3Y
( ゚д゚ )
疑問に思ったんだが、P波とS波よりも断層が動くスピードって遅いんだよな?

>71
つまり海から陸のほうへ地震が起こると関東の揺れは大きくなるのか。
ドップラーったって、今騒がれている長周期地震が非長周期になる程じゃないだろうしな。

81 名前:M7.74 :2006/01/30(月) 09:29:36.92 ID:i/+53KDs
>>61http://www.chuden.co.jp/corpo/publicity/press2003/0708_2.html
のAが間違っているということ!?
これ致命的じゃない?

85 名前: ◆1RBseismic :2006/01/30(月) 22:22:36.95 ID:fzAqNE5i ?
>>75
できれば強震動総合に書いてね。
http://quaker.fc2web.com/images/eq06/19450113m68.gif
http://quaker.fc2web.com/images/eq06/19450113m72.gif
# 上のは距離減衰式を使ってます。

>>79
一般に、断層破壊速度(Vr)はP波の速度(Vp)やS波の速度(Vs)よりも遅いですが、
破壊速度がS波の速度を越えるケースもあることはあります。

(引用) http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/hirata/tokati/4.4.2/4.4.2.pdf
  破壊開始点およびアスペリティ付近のすべり速度関数は、断層破壊がS波速度を
  越える速さで伝播していることを示唆しており、このような単純なすべり分布と高速な
  破壊伝播は、震源域周辺の沈み込み帯の成熟度を表している可能性がある。
  高速な断層破壊は破壊進展方向の強震動に強いディレクティビティ効果をもたらすので、
  その結果として北見地方では、震度5弱程度のやや大きな震度が観測されるに到る。

87 名前:通りすがり :2006/01/31(火) 02:45:24.70 ID:t4Oee6XU
>>71
>1995年兵庫県南部地震以降の頃はまだしも、
>今はすでにその域を脱しているのではないでしょうか。

なかなか評価は難しいと思います。釈迦に説法とは思いますが、実際の地震
動が予測よりも小さいほうにずれても驚かないのは、まず間違いなく、現在
も変わらないと思います。破壊の予測は難しいですから、「偶々割れなかっ
ただけ」ということもあるでしょう。小さいほうは「地震が起こらない」ま
で十分想定可能です。

実際の地震動が大きい方はどうでしょうか、震源域の想定はどの程度の誤差
を持つのでしょうか。そしてその誤差はどの程度の信頼性を持つのでしょうか。

普通に考えて、深さは小さな地震の観測で分かるのではないでしょうか。では、
固着の度合いや、一度の地震で解放されるエネルギーの大きさ、それが振動に
変換される効率等はどのように見積もられるのでしょうか。

教科書や啓蒙書、インターネットを漁っても、なかなか納得のいく答えが見つ
かりません。

>実際の地震とは異なりますから(ここで計算された地震動とのずれが出る)
>できるだけ大量の、考えられる限りのケースを計算することが必要です。

これです。考えられる限りのケースを計算した場合、平均値でどのくらい、
分散がこれくらい、という論文があれば、心強いと思います。

ご存じないでしょうか。私には見つけらません。
(地震学者に対する期待は途轍もなく大きく、申し訳ないとは思います。)

90 名前:M7.74 :2006/01/31(火) 09:41:40.41 ID:QS/Ooq4l
あげ
http://rerere.sytes.net/up/source/up11672.jpg

93 名前:M7.74 :2006/01/31(火) 10:56:56.89 ID:KjuMCVGR
スロースリップキテル━(゚∀゚≡゚∀゚)━!!

95 名前:M7.74 :2006/01/31(火) 11:37:14.92 ID:+ent+Mji
>>87
> なかなか評価は難しいと思います。釈迦に説法とは思いますが、実際の地震
> 動が予測よりも小さいほうにずれても驚かないのは、まず間違いなく、現在
> も変わらないと思います。破壊の予測は難しいですから、「偶々割れなかっ
> ただけ」ということもあるでしょう。小さいほうは「地震が起こらない」まで十分想定可能です。

クルーソーさんは、実際に東海地震が起きた場合の話をしているのだと思いますが。
偶々割れない(あるいは破壊された領域が小さい)とか、地震が起こらないというのは、
想定されている東海地震ではありません。

また東海地震が結局起きずに終わる、もしくは小さい地震がいくつか発生して終わるという可能性も
残念ながら小さいでしょう。東海地震の今後の地震発生確率は公式に発表されていませんが、
以前に非公式な形で84%@30年という数字が出たことがあります。
そして実際に東海地震が起きた場合の各地域の揺れがどうなるのかは、クルーソーさんが書いている通りです。
> 1995年兵庫県南部地震以降の頃はまだしも、
> 今はすでにその域を脱しているのではないでしょうか。

>教科書や啓蒙書、インターネットを漁っても、なかなか納得のいく答えが見つかりません。
南関東スレのテンプレのリンク先をご覧になることをお勧めします。あれはこの板の財産です。

最後に、この板に古くからいる人は知っていることですが、クルーソーさんは現役の地震学者ではありません。
たぶんあなたが考えているよりも、おそらくあなたご自身よりもずっと若いです。
私は、次の東南海地震が起きる頃にはたぶんあの人が今の溝上先生の地位にいて、
国民に的確な情報を提供してくれるだろうと本気で考えています。

101 名前:M7.74 :2006/01/31(火) 15:35:16.98 ID:scKwuL+c
質問スレのほうが良かったかもしれないけど、詳しそうな人が多いから

S1地震とS2地震の定義を教えてください。
金井式ってどんな物ですか。
原発には初期微動の縦揺れも危険なのではないですか?

105 名前:M7.74 :2006/01/31(火) 19:32:00.48 ID:Viu0YYir
>>101
引用ばかりだが。

S1地震動、S2地震動だね。
地震と地震動の違い
http://live22x.2ch.net/test/read.cgi/eq/1134145493/50

◎基準地震動S1(設計用最強地震動)
過去の地震および過去1万年の間に活動した活断層による地震を対象に、
それぞれの周期および強さを評価し、これら全てを上回る地震動。

◎基準地震動S2(設計用限界地震動)
およそ現実的でないと考えられる限界的な地震による地震動として、
過去5万年間の間に活動した活断層による最大の想定地震、地震地帯構造
から考えられる最大の地震、さらには直下地震を対象にそれぞれの
揺れの周期および強さを評価し、これら全てを上回るような地震動。

◎金井式
金井式は岩盤上(基盤)における地震動の最大速度、
震源距離及びマグニチュードの関係を表す経験式。
金井式は、地震工学の分野において一般にその妥当性が十分認められており、
今日においてもなお広く使用されている経験式である。

◎初期微動の縦揺れ
主要動の縦揺れの方が大きい
http://live22x.2ch.net/test/read.cgi/eq/1134145493/52


113 名前:M7.74 :2006/01/31(火) 23:11:31.25 ID:jlZ6vUgh
>79
その通りです。
rapture velocity は S 波の 0.8 倍というのが
通例(チョッと前のインバージョンの際に仮定したり)
です。

115 名前: ◆1RBseismic :2006/01/31(火) 23:50:39.19 ID:5V9wkNX3 ?
>>87
>>一度の地震で解放されるエネルギーの大きさ、それが振動に
>>変換される効率等はどのように見積もられるのでしょうか。
これは地震学を勉強した方がいいと思います。私もそのうちやろうかな。

>>考えられる限りのケースを計算した場合、平均値でどのくらい、分散がこれくらい…
ハイブリッド合成法によるそのような(複数の東海地震モデルの)計算はされていないので、
たぶん探しても見つからないです。

>>101 >>105
・金井式について
マグニチュードと震源距離を用いて地震動を計算する距離減衰式です。
距離減衰式を用いた予測は>>85のような感じになり、(ただし85は司・翠川の最短距離式)
手軽に使える利点はありますが、この予測方法は断層の破壊過程(ディレクティビティ効果など、
地震動を決める決定的な要素など)を無視するためばらつきが非常に大きくなる上、
そもそも金井式は大規模地震には不適で、これを用いた予測だと浜岡、静岡、東京など
フォワードディレクティビティにあたると考えられる地域の地震動をかなり過小評価することになります。
# 今は別の方法でやってると思うけど

http://www.j-shis.bosai.go.jp/
ここで簡便法(距離減衰式)と詳細法(ハイブリッド合成法)の予測が見られます。
# 詳細法は一部の地震だけ

118 名前:M7.74 :2006/02/01(水) 01:07:13.40 ID:8e/FabAk
>>105
>>115
丁寧にありがとう。
地震のメカニズムもよくわかっていない頃に式を作った金井氏の業績はすごいけど
金井式はやっぱり時代遅れなのですか。
リンクの地震ハザードステーションで使われているのも金井式ではないのですね。

122 名前:M7.74 :2006/02/01(水) 10:29:03.21 ID:g730i866
東芝、機器納入で数値改ざん 福島第1原発6号機で

ま た か

 東京電力は31日、福島第1原発6号機で定期検査中だった1993年、炉心に向かう
冷却水の流量を量る計器の交換に当たったメーカーの東芝が、東電側が求めた
精度を満たしているように数値を改ざんして納入していたと発表した。

 昨年9月、内部告発を受け付ける東電の「企業倫理相談窓口」に匿名の文書が
送られ、調査して発覚した。東電は当時のデータを再度調べた結果、国に設置
許可を申請した際に示した誤差の範囲内に収まっており、法令上も、原発の安全
上も問題はないとしている。

 東電は同日までに「不適切な行為で極めて遺憾だ」として東芝に再発防止策を
強く求めた。東芝は「決してあってはならないことで、深く反省している」として、試験
を外部業者に委託するなどの再発防止策を取るとしている。

 東芝によると、この流量計の設計に当たった同社京浜事業所入舟分工場(横浜市
鶴見区)の試験責任者と担当者の2人が、精度を確かめる実験も担当。納期ぎりぎり
の93年10月になっても東電側の要求を満たすデータが得られなかったため、納期に
間に合わなくなることを恐れ、責任者の判断で改ざんしたという。

 責任者らは東電が求めた範囲内に誤差が収まるように実験データを修正。東電
担当者が立ち会った確認試験では、範囲を超える数値が出ないように流量計の表示
を調整していたという。

 東芝は2人を処分する方針。処分内容や上司の監督責任については「東電との
関係や社会に与えた影響も考慮して、今後、総合的に検討したい」としている。(共同)
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1138715434/

143 名前: ◆1RBseismic :2006/02/01(水) 22:15:16.37 ID:Si2Z/q+h ?
>>118
はい。簡便法では>>85と同じ司・翠川の最短距離式(1999)が使われています。

参考に
簡便法と詳細法
http://www.j-shis.bosai.go.jp/doc/html/scenario_2way.htm
複数の破壊シナリオの比較
http://www.j-shis.bosai.go.jp/doc/html/scenario_case.htm
震源断層を特定した地震動予測地図の作成方法
http://www.j-shis.bosai.go.jp/doc/html/scenario_make.htm
震源断層を特定した地震動予測地図作成の今後の課題
http://www.j-shis.bosai.go.jp/doc/html/scenario_future.htm


148 名前:通りすがり :2006/02/01(水) 23:57:08.28 ID:QKYOa5iY
なんだか地震の話と関係ない事で爆発していますが、何でしょう。原発の様な
社会問題だと、余計な話が多くなって困ります。

原発に賛成でも反対でも、どちらでも良くても、原発震災については真面目に
考えて欲しいし、震災に付いて語るのは地震関係者が集まる場所が相応しいと
思います。

震災に関係無いならここでは書く場所はココでは無いでしょう。

>>95

>偶々割れない(あるいは破壊された領域が小さい)とか、地震が起こらないというのは、
>想定されている東海地震ではありません。

想定より小さい場合を東海地震から抜かすとすれば、想定より大きかった
場合はどうしましょう。いや、勿論屁理屈です。想定より大きくても東海
地震は東海地震でしょう。ですから想定より小さくても東海地震は東海地
震だと思います。

過去には津波被害が主で地震動による災害が殆ど記録されていない慶長地震
の様な例もありますし。偶々地震計で記録される地震動は小さくても東海
地震は東海地震でしょう。

勿論、震災を考える際には焦点は「大きい方」ですから、小さい方にこだわ
る時間は無いかも知れないのですし、大きさの予測の不確実さを示せればよ
いのだから、「大きい方」だけで、良かったのですが、「大きい方」を指摘
しても納得しない人が多いので、敢えて「小さい方」を同時に書きました。

で、最初の問題に戻ります。中部電力の地震の想定は「十分大きい」ので
しょうか。私は「十分大きい」とは云えないと思います。ココをご覧の皆
さんはどうでしょうか。

>南関東スレのテンプレのリンク先をご覧になることをお勧めします。あれはこの板の財産です。
ありがとうございます。早速拝見させていただきます。


151 名前:M7.74 :2006/02/02(木) 00:15:31.23 ID:l0EZmhDf
>>148
想定東海地震は東海地震想定震源域を震源域とする地震で、
これから起こる東海地震とは違います。
規模も、断層の面積も、位置も全て決定されてる
http://www.tokyo-np.co.jp/daizukai/quake/eq_1.html

152 名前:M7.74 :2006/02/02(木) 00:16:28.04 ID:l0EZmhDf
あと東海地震のスレッドを紹介
3連動 東海・東南海・南海 Part2

http://live22x.2ch.net/test/read.cgi/eq/1128172016/

153 名前:通りすがり :2006/02/02(木) 00:21:02.57 ID:pyfz3z5P
>>115
>ハイブリッド合成法によるそのような(複数の東海地震モデルの)計算はされていないので、
>たぶん探しても見つからないです。

そうですか、ならば、どのような根拠で「倍でも半分でもそれほど驚かない」という
私の書き込みを否定なさったのでしょうか。(すみません、少し表現がキツイですね)

金井式でも松田の式でも地震の観測データを基に経験式を導いています。経験
式には誤差があり、それが大きいことは元論文を読めば分かることです。

直接、現役の古参地震学者にも話を聞いて、予測は大まかであるとのことです。

地震の経験則は十分「役に立つ」でしょう。けれどもダムや原子力発電所の
様な高度な安全性が要求される建築物の場合、過信は禁物であると思います。

その為でしょうか、原子力委員会の定めた立地指針(現在は原子力安全委員会が担当)は

「大きな事故の誘因になるような事象が過去においてなかったことはもちろん
であるが、将来においてもあるとは考えられないこと。また、災害を拡大する
ような事象も少ないこと。」

としています。「想定東海地震」がこの「事象」に合致しないのであれば、
どのような「事象」を想定すれば良いのでしょうか。

御前崎は原子力発電所を建てるには「不適」です。


156 名前:通りすがり :2006/02/02(木) 00:36:17.82 ID:pyfz3z5P
>>151
>想定東海地震は東海地震想定震源域を震源域とする地震で、
>これから起こる東海地震とは違います。
>規模も、断層の面積も、位置も全て決定されてる

はい、それでいいです。

で、その誤差はどの程度を見積もっていますか?

想定には誤差の見積もりが大切です。「決定された想定東海地震」は
「これから起きる東海地震」と、どの程度の精度で一致するのですか?

「震災」を考える際に大事なのは「これから起きる東海地震」なのは
云うまでも無いと思います。


157 名前:通りすがり :2006/02/02(木) 08:10:25.42 ID:pyfz3z5P
>>153
一番大切な事が抜けてました。これでは意味が通らない。大変申し訳ありません。

ハイブリッドでもなんでも、計算の精度はあるとしても、前提となるパラメタは
自然の地震の観測から推測されますので、それなりのバラつきがあるのが当然
です。

というのを最初に差し込んでください。申し訳ありません。

160 名前:M7.74 :2006/02/02(木) 21:45:19.84 ID:rKvEbYZi
どうも中電はディレクティビティがかなりシビアに効いてくる
のがイヤで(公表できないし)、今度の「これから来る地震」
に対する(地震学者の)一般的な想定から外れた想定をする人
を血眼で捜してるみたいですね。
あまり詳しく書けずすみません。

163 名前:クルーソー ◆1RBseismic :2006/02/03(金) 00:56:01.07 ID:Ds7gMg4u ?
>>148 >>153
地震動は、震源域の規模や破壊過程によって決まりますが、
震源域は幾つかのセグメントにわかれていて、断層破壊の過程でそれぞれ破壊したり
破壊しなかったりし、変位量もそれぞれ異なるケースが考えられます。
先述したディレクティビティ効果のため、震源が異なるだけでも地震動には決定的な差が出ます。

これらの異なったパラメータを持つ地震は、例え同じ「東海地震」と呼ばれるものであったとしても、細かく見れば
異なる断層パラメータを持つ東海地震モデルA、東海地震モデルB…というように全く別の断層運動で、
程度問題ですけど別の地震とみなせるんです。
「東海地震」というのは東海沖に震源域を持つ地震というあいまいなもので、
想定東海地震と同じように地震が起こったり、ちょっと震源域が南にはみ出したり、
東南海地震と連動したり、東南海地震の震源域が半分だけ連動したり、いろいろなケースが考えられますね。

こういった「複数の」東海地震を漠然と一つの「東海地震」として捉え、その地震動を
評価してもうまくいきませんよ。これは距離減衰式を使おうが、ハイブリッド合成法を使おうが同じです。
(発生する可能性が高いモデルでやればいい目安にはなりますが)
異なる断層パラメータを持つ地震なのですからケースによっては数値が何倍も異なって当然ですね。
こういった予測は大きな誤差を持つため目安程度に使うべきであって、
きちんとした予測は複数のモデルで、妥当な予測方法で行うのが好ましいです。

>> 例えば400galと予測された地震が、実際に地震が起きた際に
>> 800galになっても200galでも、地震学者はそれほど驚かないでしょう。
これを否定したのは、「きちんとした予測方法(今はハイブリッド合成法(詳細法))に基づいて
強震動予測をしたとき、指定した断層が、指定したのと近い形で破壊すれば、
予測に合った地震動になる。これはさほど大きな誤差を出さない」という意味です。
それで>>71の↓につながります。

 どのような場合、このように(上記のような形で行われた)強震動予測から外れるかと考えると、
 それはすなわち、断層破壊の規模や破壊過程が異なるからにほかなりません。(中略)
 震源域、震源、破壊方向、アスペリティ等を設定した複数のモデルに加え、
 さらに細かい震源特性を評価に加えた強震動予測にはかなりの精度があります。

なんだけど、震源域などが異なる「別の地震」だったら
地震動は完全に異なりますから、そういったことが起こらないように
できるだけ大量の、考えられる限りのケースを計算することが必要なんです。

うーん、中部電力と地震の専門家がうまく連携できたらいいんだけどなぁ。

165 名前:M7.74 :2006/02/03(金) 08:16:04.91 ID:vaNAfL95
http://www.fpcj.jp/j/mres/briefingreport/bfr_49_02.html

次に地震の波の話をしましょう。地震の波には実体波と表面波があり、さらに実体波には、P波とS波があります。
実際の地震計で記録した地震の記録を見てみますと(図10)、まずP波が来て、S波が来て、それで最後に表面波が来ます。
これは震源が浅い地震を、震源から500kmほどの場所で記録したものです。
見られる通り、表面波は遅く来るけれども振幅が一番大きいのです。
表面波というものは、物体、たとえば地球の表面に沿って伝わるというのが特徴です。
物理的に、表面を伝わる表面波は、距離の2乗で減衰します。
一方、実体波は距離の3乗で減衰しますから、表面波の方が減衰しないまま、遠くまで伝わって行くことになります。



166 名前:M7.74 :2006/02/03(金) 08:16:39.36 ID:vaNAfL95
http://www.fpcj.jp/j/mres/briefingreport/bfr_49_02.html

 ここで日本の建物の耐震設計、あるいは耐震基準についてお話しします。
先ほどの阪神淡路大震災の被害に見られましたように、古い家ほど弱いということは、日本の耐震基準が段階的に強くなってきたことを意味しています。
しかし、まだ残っている問題があります。
1つは過去の大地震での強震計の記録(地震の強い揺れの忠実な記録)が少ない、つまり地震のときに実際にどのように揺れたかという記録が驚くほどないこと が問題なのです。
つまり、いろいろな地震の揺れの経験を生かせない。
もう1つの問題点は、日本では建築物や土木構造物を作るときにシミュレーションをしますが、計算のとき入力するのは、実体波、それもごく限られた例でしか やっていないということです。
つまり、表面波でシミュレーションはしていないのです。

 建てる前にシミュレーションしていないだけではなくて、日本に建っている高いビル、あるいは高い構造物は、振幅の大きな表面波、あまり減衰しないで遠く まで伝わる表面波、しかも周期が非常に長い表面波に晒されたことが一度もありません。
たとえば1923年に関東大震災が起こって、死者行方不明者14万人以上という、日本では最大の被害を生じたわけですが、あれは相模湾の海底で起きた浅い 地震でした。
今後、同じような相模湾の地震が起きたときに、強い表面波が東京湾まで伝わってきて、たとえば臨海副都心を襲ったときにどうなるかということを心配してい る地震学者は多いのです。
高いビル、構造物というものは共鳴周波数が非常に低いので、低い周波数の波が入って来たときには共鳴を起こす、だから余計に振幅が大きくなるということが 考えられます。
 


167 名前:M7.74 :2006/02/03(金) 08:22:43.44 ID:vaNAfL95
http://www.fpcj.jp/j/mres/briefingreport/bfr_49_02.html

地震が来たら心配なものの1つに原子力発電所があります。
たとえば、いつ起きても不思議ではないと恐れられている東海地震が起きたときに震源域にあると考えられている浜岡原子力発電所は、
設計上450ガルという加速度まで耐えることになっています。
ここには4つの原子炉がありますが、1・2号機は450ガルまで、後から作った3・4号機は少し強くしたのですが、それでも一部の機器だけが600ガル で、
たとえば非常用炉心冷却装置という大事な装置は、相変わらず450ガルまで耐える設計しかされていないことになっています。

 ところが、最近の地震はもっと大きな加速度を記録しているのです。
たとえば2000年に起きた鳥取県西部地震では、震源から8kmも離れた所で、
しかも岩盤上(ベッドロック上)で575ガルを記録しています。
これは最近、各地で地下の岩盤上に地震計が置かれるようになって初めて分かってきたことです。
一般に地表の方が揺れが大きいので、ここでも地表はもっと揺れたのですが、いずれにせよ、575というのが450よりずっと大きいことは確かで、
こういった例が出てきたのはかなり問題ではないかと多くの地震学者は考え始めています。

 

169 名前:M7.74 :2006/02/03(金) 09:36:00.29 ID:a5Q7QHYd
中電自身に浜岡自信がないんだよ。

実は中電、電磁気による地震予知研究者に
最近資金援助はじめたんだよ。

電気屋なのでULF電磁放射にめをつけたらしい


194 名前:M7.74 :2006/02/04(土) 00:34:45.48 ID:fvTfkme/
>>186
ディレクテビリティ作用じゃなくディレクティビティ効果だな
片仮名は分かりにくいw
そういえば強震動スレの前のやつ(?)で十二歳が貼った警固断層の地震
あれ新しい手法で複数想定されてなかったか?
URLきぼんぬ

195 名前:M7.74 :2006/02/04(土) 00:38:02.91 ID:fvTfkme/
自己解決しました。

>>ハイブリッド法強震動予測結果に基づいた福岡市におけるシナリオ地震の被害予測
>>http://fukuokaeq.arch.kyushu-u.ac.jp/bunken02.pdf
>>↑みたいな論文をひろってきたけど、この警固断層の場合、
>>ディレクティビティ効果がどちら向きに働くかで恐ろしく被害状況が変わる予測がでます。
>>考えてみりゃ当然だけど。

197 名前:通りすがり :2006/02/04(土) 11:12:35.18 ID:5t7N2Zp1
>>163

「想定東海地震」という名称は固有名詞であるという主張でよろしいでしょうか。
様々な震源域を考える場合「想定される東海地震」という方がよろしいですか?

では一般市民から専門知識を持つ方への「要望」として、「想定東海地震」を
一般名詞として扱ってください。ということになります。逆に特定の東海地震を
「○○の想定東海地震」等と云う方が順当だと思います。

例1:中央防災会議(2001)の想定東海地震
例2:石橋(1976)による想定東海地震

特定の集団内で無い限り、「ぼやけた東海地震」がメインの関心事だと思います。

>これを否定したのは、「きちんとした予測方法(今はハイブリッド合成法(詳細法))に基づいて
>強震動予測をしたとき、指定した断層が、指定したのと近い形で破壊すれば、
>予測に合った地震動になる。これはさほど大きな誤差を出さない」という意味です。

これは私も思います。では、誤解が無い様に表現を変えてみたいと思います。
「断層のサイズと破壊の度合いが予測に合わなくても地震学者は驚かないでしょう。」


「考えられる限りのケース」は現在の計算機で現実的に可能なのでしょうか。
見てみたいとは思います。

>うーん、中部電力と地震の専門家がうまく連携できたらいいんだけどなぁ。

中部電力と地震の専門家はうまく連携していませんか。それでは困ります。

>>167
加速度では被害が分からないので、注意が必要だと思いますが、2003年5月26日の
宮城県の地震(M7.0)で1279galを記録しています。これが国内岩盤の記録では
ないでしょうか。この地震は特別加速度が大きく観測されているようですね。


198 名前:M7.74 :2006/02/04(土) 14:09:48.25 ID:fNoeJJgc
>>197
2003.5.26 の三陸南の地震での観測加速度が1279gal というのは、KIK-NETの岩手県の
住田(すみた)観測点(IWTH04)の記録ですね。
あそこの6chの波形データのうち、ch1〜3は地中データ、ch4〜6は地上データです。
1279gal は6ch(地上UD=上下方向)の加速度の最大値ですので、岩盤上での値とは言えません。
住田観測点の地中の地震計は地下106mの位置にありますから、ch1〜3での加速度なら
まさに岩盤上(というより岩盤中)の値なのでしょうけど。

KiK-net地震速報 2003/05/26-18:24:00 38.80N 141.68E 071km M7.0
http://www.kik.bosai.go.jp/kik/topic/20030526182400/
ボーリング柱状図( 暫定版)
http://www.kik.bosai.go.jp/kik/ftppub/sitepdf/IWTH04-J.pdf

あとお願いなのですが、意見や情報を示す場合には、できるだけ一緒にそのソースを
示していただければと思います。1279gal の出典がどこなのか、ずいぶん探しました (^^

199 名前:通りすがり :2006/02/04(土) 16:11:09.03 ID:kAyO0xLh
>>198
すみません。勘違いでした。m(__)m
すぐに訂正が入って助かりました。ありがとうございます。

>あとお願いなのですが、意見や情報を示す場合には、できるだけ一緒にそのソースを
>示していただければと思います。1279gal の出典がどこなのか、ずいぶん探しました (^^
はい、気をつけます。

201 名前: ◆1RBseismic :2006/02/04(土) 20:16:23.03 ID:bmuJH+Kg ?
>>197
「想定東海地震」というと主に中央防災会議による想定東海地震(修正震源域)を指し、
「石橋(1976)による想定東海地震」は一般に東海地震石橋モデルなどと呼ばれています。

>>特定の集団内で無い限り、「ぼやけた東海地震」がメインの関心事だと思います。
この「ぼやけた東海地震」をどのように捉えるかが問題で、正確な予測をする場合は
先述したように漠然と一つの「東海地震」として捉えて地震動を評価するのではなく
細分化、場合分けをすることが必要です。なぜなら

>>「断層のサイズと破壊の度合いが予測に合わなくても地震学者は驚かないでしょう。」
というとおりだからですね。断層は多数のセグメント(区間)に分かれていて、
そのどこで破壊が止まるかわからないです。こういった問題に対処するために
それぞれのケース(破壊モデル)を想定して、これに対応させなければいけません。
# 最後にちょっと補足します。

>>「考えられる限りのケース」は現在の計算機で現実的に可能なのでしょうか。
可能ですし、>>195でリンクされている
http://fukuokaeq.arch.kyushu-u.ac.jp/bunken02.pdf
で4つのモデルが想定されているように、一部の地震には実際に行われています。
(「考えられる限り」といってもせいぜい十個とかその程度でしょう)

補足
この警固断層を起震断層としたハイブリッド法強震動予測によれば、警固断層が活動したとき
ディレクティビティ効果がどの方向に働くかによって福岡市の地震動は大きく異なります。
断層北端を見ると、北から南に破壊するシナリオ2で10-20Kine(震度5弱程度)、
南から北に破壊するシナリオ4で120-150Kine(震度7)
それこそ倒壊家屋が一軒も出ないか、軒並み潰れるかといったレベルの決定的な差です。

これを一つのモデルだけでやったり、ディレクティビティ効果を無視してしまう
距離減衰式で想定するのは現実的じゃないですね。

202 名前:M7.74 :2006/02/04(土) 22:10:20.49 ID:BsjdfsLP
以下は中立的な意見でなくなってしまっていますが、ごめんなさい。
ずっと中立的だったのですが。
中電は地震学者を見下していますよ。連携はできないと思います。
「話を聞きに行く」だなんて言いながら圧力かけに全国奉公です。
中電は工学サイドで、工学と理学の深い溝も問題として立ちはだ
かっています。
地震学は原子力のお金を湯水のように使ってやっと発展してきた
のに今更手のひらを返すのか、と。こんな意識が根底にあります。
(原子力は一昔前の花形でしたし)
さらに、中途半端な工学学卒クラスは極度に数学を嫌う方が多く、
そういう方が第一線で原子力に携わっていることもよくわかりました。
数学を言語と同じに捉える理学サイドと話が合うわけがないです。

また、以下は私個人の見解です。
距離減衰なんて浜岡のような near field term さえ効いてくる
超近地には意味がないと思います。
ハイブリッドは、短周期をグリーン関数法で、長周期を有限差分
などで行うのですが、長周期成分は短周期成分の振幅を助けて
しまうので、剛な原発にとっては嬉しいのでしょうね。
長周期成分であわせに行ったほうが加速度は出ない。つまり
現行の周波数耐震基準にとっても得。長周期万歳でしょうね。
また、ハイブリッドなどのシミュレーション技術のつぎはぎよりも
何より詳細な地盤データが必要に思う。モデルで決まる。




203 名前:M7.74 :2006/02/05(日) 12:43:08.21 ID:NvMIY8Qg
>過去に女川原発で地震時に中性子が増えて止まったことがある。
安全装置が働いて止まったのがどこか問題なの?
一時的に熱出力が増えてもボイド効果もあるし。

204 名前:M7.74 :2006/02/05(日) 14:07:06.42 ID:DW3ces2A
今の想定は全く駄目だってとこまでは把握した。


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